心療内科に行って医師に怒られたのと、社交不安障害の話

心療内科に行って、医師に怒られた。

緊張時に動悸を抑えるために処方された頓服の錠剤を、

医師に定められた量以上に飲んでいることを話したからだ。

「昔は違う薬を飲んでました」 と言うと、

「どこでなんていう薬を処方されていたの?」

と聞かれたので、正直に答えた。

そしたらまたすごく怒られた。

こっちからしたら、社会で生きるにはそうする他なかった。

 

会社のスピーチの時間は1分ちょっとだと言うと、

「1分?そんなんやったら夢中で話しとれば終わるやん。」

と言われた。

心療内科の医師ならもう少し患者に寄り添え。

帰りの車内では、世の中の不公平さに腹を立てながら、

「何もわからないやつが私を一方的に怒るんじゃねえ!」

と呟き、涙するしかなかった。

 

診断されてはいないが、私は恐らく社交不安障害だ。病気だ。

昔から人前で話すのが大の苦手だった。

人前で異常に緊張した一番古い記憶は、小学生。

自分の番が来るまで異常なほど心臓がドキドキして、

まだ人前に立っていないのに手足が震えるようだった。

当然、人前に立ってからも上手く話せず。

喉に何かつっかえたように言葉が途中で切れてしまって、咳で誤魔化して、

クラスメイトに

「なにあれーどうしたのー」

みたいなことを言われたのを覚えている。

元から緊張しいだったのは間違いないけど、

そのことを今も覚えているということは、相当なトラウマだったんだろう。

 

派遣で事務の仕事を始めて半年と少し。

電話対応が少なめで、あっても取次のみなのでなんとか続けている。

でも、たまにイレギュラーみたいな電話があって死ぬほどドキドキする。

うまく対応することができない。

朝礼当番で人前でスピーチする機会が約1か月半に1回。

もし正社員になったら、それにプラス人前で会議の司会をしなければならない。

その度に動悸の薬を飲んで無理して今の会社で働くんだろうか、

と改めて考えると無理な気はしてきた。

 

人前で話す機会がもっと少ない会社を探そうと思う。

集団で人と関わるのも大の苦手な社不なので、

将来的に運送業で働くのはどうだろうか、と真剣に考え始めた。

健常な人間になりたかった。